NEVER KNOWS BEST

 
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はるまで、くるる。はるまで、くるる。
(2012/04/27)
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序盤は本番シーンがかなり多めになっていますが、物語が進むに作品の世界観・空気感がどんどん深まり、主人公達を取り巻く環境、そして物語は急加速していきます。シナリオ的に言えばほぼ一本道と言ってもいいかも知れませんが、全ての分岐√が見事に収束され一つの壮大な謎を解き明かすストーリー構成はまさに傑作と言うに値する完成度だと思います。若干、バイオレンスはありますが各々の葛藤と生き方を肯定していく様は非常に温かく、心地が良いです。

みんなで手を繋いで、笑って、春を迎えられるように。その願いが成就するラストシーンには涙せずにいられませんでした。終盤の演出も見事で、まさに「旅立ち」と「始まり」を意味する「はる」の名を冠に置くに相応しい作品だなと感嘆させられたほどです。

何より、主人公の思考回路、行動原理が凄く好きです。かなりの変態ではありますが、熱い時は熱い。いや、その熱さだって自分が空回りしていることは理解していたり、根拠がないことも自覚していたりするのですが、「今、俺がこうするしかないからこうするんだ」という強い意志を感じ取れるのは読んでいて非常に感情移入し易いです。また、そういった性格は彼が選んだ生き様による辛さ、悲しみ、苦労が描かれることによって非常に強い説得力を帯びていきます。だからこそ、全ての感情や背景をひっくるめて彼自身の何もかもがいいなと思える。そういう基盤がしっかりあることがこの作品の大きな強みだと感じました。

『はるまで、くるる。』― その狂気と愛の狭間で揺れる人間関係の中に身を置きながら、それでも生きることを選択する彼女達の後姿には大きな拍手を送ってあげたいです。所要時間自体は短めですが、それだけに一気にプレイしてみて欲しい作品です。エロゲ発のSF作品としてはオールタイムベストに入るくらい好きな作品でした。笑いあり、涙あり。心温まる体験を是非。
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